夢のような時間でした✨
当研究所創立者、南條みよし先生のドキュメンタリー映画「焼け跡のバレエ発表会」(監督平良竜次)とのご縁あって、今回ご招待いただきました。
今からちょうど90年前、19歳だった南條みよし先生は、当時はまだ一般的でなかった洋舞の世界に憧れ、警察官だった父親の猛反対を押し切って家出をし、バレエの道を歩み始めました。沖縄を離れ、名古屋で南條宏先生の内弟子として修行を積みながらも、故郷から着想を得た「椰子の実」を振付けるなど、常に沖縄への想いを抱いていました。南條宏先生からお免状をいただいた後、沖縄に帰省し、初めてのバレエ教室を開きました。途中、太平洋戦争が始まり、学童疎開の引率者であった夫に付いて疎開。終戦後、焼け野原となった沖縄に戻り、バレエ教室を再開。戦後、荒廃した時代における子ども達の心の渇きを、踊りの喜びで満たすこととなりました。
2代目の幸子先生は、みよし先生の元でバレエを始め、高校卒業後に上京し、橘バレエ学校に入学。5年間の在校期間中、2ヶ月に1回ペースで開催された牧阿佐美バレエ団の全定期公演に出演、全幕ものの古典バレエを体得しました。
帰省後は、牧阿佐美バレエ団にて学んだ「白鳥の湖」、「くるみ割り人形」、「眠れる森の美女」の3大古典バレエを、当時まだ古典バレエの経験やレパートリーがなかった沖縄のダンサー達に振り写し指導し、沖縄で初めて3大古典バレエの上演を達成。以来、50数年にわたり、初代南條みよしの意思を汲み、バレエを通じて、子供たちの知性と感性の調和がとれた情操教育に専念しています。
そんな南条幸子研究所にて、幼少期から長年訓練を積んできたアドヴァンス科の生徒達が、当研究所の生徒全員を代表して今回のイベントに参加。
どんな風に歩こうか...と考えた時、みんなが心をひとつにして目指したのは、「映画内容からの延長線上にあり、過去から続くお教室の『現在』を示す」ということ。
遠い昔に初代南條みよし先生が切り拓いてくれた道の上で、2代目幸子先生の指導の下で知性と感性を鍛え、クラシックバレエを学んできた者としての誇りを持って、堂々とレッドカーペットを歩いて参りました✨✨✨